味方の哨戒戦技や軍略戦技などによってできる、ステータスの上昇や回避回数の増加、ダメージアップの上昇。
ですが、中には戦技を複数付けても効果が重複しないものがあります。
せっかく何枚も付けても、効果が重複しなかったら悲しいですよね。
今回はそういった「戦技効果が重複する・しない」についてまとめました。
不屈の驀進や不屈の闘志、雷鳴の徒桜などに代表されるダメージアップ戦技は、効果が重複します。
例えば、
このような戦技構成の重巡がいた場合、この場合の味方全体の砲撃ダメージは
50% + 50% + 50% + 50% + 50% = 250%
となり、合計250%になります。
砲撃ダメージアップ以外の、爆撃・雷撃ダメージアップ戦技も同様に重複します。
また、ダメージアップ効果を伴う先駆(海面駆ける先砲など)・攻撃(トマホークなど)・追撃(狩人の追矢など)・反撃戦技(不沈の反雷など)によるダメージアップの効果も同様に重複します。
簡単に言うと、集う稲妻や神速の勇姿、迅雷の雄略などの「◯◯値をXX加算する」系の戦技です。これは重複します。
例えば、
このような戦技構成の空母がいた場合、この場合の味方空母の速力値は
300 + 300 + 300 + 300 + 300 = 1500
となり、合計1500を加算することができます。
誓願の船出は味方戦艦・重巡の攻撃戦技の威力を増加させる戦技です。
この戦技の「攻撃戦技の威力増加」の効果は重複します。
ただし、誓願の船出など一部の戦技は、同じ艦では複数発動しません。
なので、同じ艦に複数習得させるのは無駄になってしまい、勿体ないです。
熟練ナル整備や界雷の加護などの『自身や味方の「パーツによる攻撃回数を増やす」』戦技は、複数発動した場合重複します。
例えば、(実用的でないので実際には非推奨ですが)界雷の加護を5枚搭載した駆逐がいた場合、
界雷の加護による攻撃回数の増加は5回分になり、
{ 1 + (配備雷撃パーツ数) + 5 }回
がその駆逐の攻撃回数になります。
熟練ナル整備のように「味方全体」が対象の場合も同様です。
また、インクリースアタックなどの軍略戦技での回数追加についても同様に重複します。
攻撃回数を増やす哨戒戦技と軍略戦技が同時に発動した場合でも同様に重複します。
熟練ナル整備や絶えぬ爆攻は同じ艦で複数発動しません。
なので、同じ艦に2枚以上搭載するのは無駄になってしまい、勿体ないです。
蜃気楼の鎧装や幸運の瑞鶴に代表される回数回避戦技も、複数発動した場合効果は重複します。
例えば、
上のような、熟練提督の直感を5枚搭載した戦艦がいた場合、この場合のこの戦艦の1ターンあたりの砲撃の回避回数は(8 + 8 + 8 + 8 + 8 =) 40回となり、1ターンの間に自身が砲撃を40回回避することができます。
回数回避戦技の中でも「戦闘終了まで◯回回避」系のものは特に威力を発揮します。例えば
このような構成の潜水艦がいた場合、この潜水艦は1ターン目開始時から戦闘終了まで25回の回避を持つことになります。
颯ノ衣や極限の操艦のように、毎ターン発動で、戦闘終了まで回避を付与する系の戦技は更に強力です。
上の表のような構成の場合、1ターン目には味方全体が(1×5=)5回の雷撃回避が可能ですが、2ターン目には1ターン目に消費されなかった回避回数もプラスされ、
{5+(1ターン目に未消費の回避回数) }回の雷撃回避が可能になります。
3ターン目も同様のことが起こるので、ターンが進むごとに回避の回数が増え、致命打を与えるのが困難になっていきます。
金剛不動の構えや偽りの撃沈といった撃沈回避戦技は重複します。
例えば、
このような戦技構成の空母がいた場合、この空母は1ターン中に5回撃沈回避が可能です。
また、この空母の他に黄金の国などの別の全体撃沈回避戦技を搭載した艦がいる場合、その撃沈回避の回数もプラスされます。
また、百折不撓の潜艦などの「毎ターン発動」で「戦闘終了まで」の撃沈効果を持つ戦技を同じ艦で複数発動させた場合、ターンが進むごとに撃沈回避の回数がプラスされていきます。
例えば、上のような百折不撓の潜艦を4枚搭載した潜水艦がいる場合、1ターン目には戦技数の4回撃沈回避可能ですが、2ターン目には1ターン目に消費されなかった撃沈回避回数もプラスされるので、
{4+(1ターン目に未消費の撃沈回避回数) }回の撃沈回避が可能になります。
3ターン目も同様のことが起こるので、ターンが進むごとに撃沈回避の回数が増え、撃沈が困難になっていきます。
ただし、黄金の国や不滅の鉄鬼軍、不滅の重甲などは「同じ艦で複数発動しない」仕様の戦技なので、同じ艦に複数搭載するのは無駄になってしまいます。
注意しましょう。
ただ、大体戦技の説明文に「この戦技は1つの艦で複数発動しない」のような表記があるので、それで見分けはできます。
同じ艦で複数発動する撃沈回避戦技の例:
金剛不動の構え、神木の加護、一切を阻む楯、偽りの撃沈、百折不撓の潜艦など
同じ艦で複数発動しない撃沈回避戦技の例:
黄金の国、グリュックネーブル、桑仙樹の護り、不滅の重甲、不滅の鉄鬼軍など
戦技発動率のUP戦技の効果は重複します。
例えば
このような構成の戦艦がいた場合、反攻射撃Vの発動率は
(反攻射撃Vの素の発動率の35%)+(捲土重来の勇姿の20%)+(羅刹の霧笛の10%)= 65%
となります。
また、カウンターバレットなどの「一定の条件を満たしている場合に反撃発動率が上がる」反撃戦技と組み合わせた場合でも効果は重複します。
例えば、自身が状態異常でない場合に発動率が30%上昇するカウンターバレットの場合だと、捲土重来の勇姿と組み合わせた際の発動率は
素の発動率50%+発動率上昇30%+捲土重来20%=100%
となり、確実に発動するようになります。
戦技の紹介文にもありますが、捲土重来の勇姿や羅刹の霧笛は同じ艦で2つ以上発動しません。
つまり、同じ艦に2つ以上習得させると完全に無駄になってしまいます。
ご注意ください。
忌避の迎接は自身の迎撃戦技の発動率を10%上げる効果を持っていますが、この戦技の発動率UPの効果は重複しません。
なので、同じ艦に2つ以上習得させても、迎撃発動率UPは10%のままです。
ご注意ください。
敵艦載機の撃墜戦技は重複します。
例えば、
このような構成の重巡がいる場合、艦載機の撃墜効果は重複します。
敵に空母が1隻の場合でも、重装の進撃5枚の場合の敵艦載機数は
{(戦技発動前の艦載機数)*0.2^5}
となり、完全に無力化が可能です。
敵に空母が2隻以上の場合は、(艦載機数の最も多い敵空母を対象にするので)効果の対象を変えながら撃墜していきます。
神速の勇姿などの固定値のステータスUP戦技とは異なり、「◯◯値をXX%アップする」のような割合でのステータスUP戦技は重複しません。
例えば、
このような戦技構成の重巡がいる場合、味方全体の火力は
80 + 80 + 80 + 80 + 80 = 400(%)
で400%UP…ではなく、重複しないので80%UPのみです。
パーセントUP系の戦技効果は重複しないので、この場合、武人の覇気をいくつ積んでも上昇割合は80%のみです。
また、ステータス上昇倍率の異なる2つ以上の同種戦技(例:武人の覇気と奮迅ノ号令)が一緒に搭載されている場合、上昇倍率の高い方の戦技の効果が適用されます。
つまり、例の武人の覇気と奮迅ノ号令の場合だと、よりステータスの上昇倍率の高い武人の覇気の方の効果が適用されます。
これは軍略戦技に限らず、割合ステータスUP効果を含む哨戒(終墜への出航など)・攻撃(戦意高揚ノ奇襲など)・迎撃(ブレイク・バードなど)・反撃戦技(復讐の一撃など)において全て同様に効果は重複しません。
また、同一艦隊内で異なる艦に習得させていても、重複はしません。
不動の一睨や難航の荒波などのデバフ戦技は重複しません。
例えば
このような戦技構成の軽巡がいた場合、この場合の敵の火力と雷撃のdown値は
50 + 50 + 50 + 50 + 50 = 250 (%down)
ではなく、重複せずdownは50%のみとなります。
これは軍略戦技に限らず全てのデバフ戦技に共通で、例えば
このような構成の戦艦がいる場合、敵の奇襲火力のdown効果は重複せず、60%downのみとなります。
ダメージアップ戦技と異なり、ダメージカット戦技は一切重複しません。
例えば
このような構成の戦艦がいた場合、雷撃ダメージカット効果は重複しないため、味方全体の雷撃ダメージカット効果は30%のみとなります。
また、これは軍略戦技に限らず、ダメージカット効果を含む哨戒戦技(強運の公子や航戦の奇跡など)においても同様に効果は重複しません。
命中率のUP戦技は重複しません。
例えば
このような構成の戦艦がいた場合、命中率UPの効果のある重甲ナル巨砲は5つ搭載されていますが、UPは重複せず50%UPのみとなります。
クリティカル率のUP戦技は重複しません。
例えば
このような構成の重巡がいた場合、クリティカル率UPは重複せず、効果は味方水上艦のクリティカル率を30%UPのみとなります。
また、これはクリティカル率UPの効果を含む攻撃戦技(晴天の炎弾や徹甲貫く弾孔など)にも共通し、いずれも効果は重複しません。
フレアリロードや勇敢なる進撃などの再行動可能戦技は重複しません。
例えば
このような構成の戦艦がいる場合、再行動戦技を5枚搭載していても効果は重複せず、1ターン目の間の攻撃は(再行動1回の)計2回のみとなります。
これは再行動効果を伴う先駆(意継の閃爆など)・攻撃戦技(天地黒断の鋼砲や静寂を破る連雷など)にも共通します。
射程外発艦戦技の効果は重複しません。
例えば
このような構成の空母がいた場合、万里の攻爆(哨戒)の発動は1回のみで、1ターン目に1回万里の攻爆(攻撃)を発動させて終わります。
つまり、射程外発艦戦技の複数搭載は全く意味がありません。
では実践です。
これから出す艦の戦技の構成は、効果が重複して無駄のないものか、それとも重複せずに無駄のあるものか、お選びください。
なお、全ての戦技の発動率は100%とします。
先述しましたように、重要なのは
・ステータスの割合(%)UP・downは重複しない
・命中率・クリティカル率UPは重複しない
・再行動戦技は2回以上効果発動しない
という点です。
では参りましょう(解答と解説は問題の真下にあります)。
以下のような構成の重巡がいたとします。
さて、これは無駄のない組み合わせでしょうか?
正解は◯。これは十分に意味のある組み合わせです。
砲撃ダメージは重複するので、砲撃ダメージの合計150%の上昇が可能です。
以下のような構成の重巡がいたとします。
これは無駄のない組み合わせでしょうか?
正解は✕。これは全く意味のない構成です。
武力超越の加護はステータスの割合UPに分類されるため、2枚以上発動させても重複しません。
そのため、この構成では1枚目以外の効果は全て無駄になってしまいます。
戦技不発時の保険にならOKですが、枠を潰すことはご承知の上で。
以下のような構成の重巡がいたとします。
これは無駄のない組み合わせでしょうか?
正解は✕です。
この構成には無駄な部分が多いです。
不滅の鉄鬼軍と不滅の重甲は同じ艦では2枚以上発動しない系の撃沈回避戦技のため、この構成にすると不滅の鉄鬼軍1枚と不滅の重甲1枚が発動せず、無駄になってしまいます。
もちろん、それぞれ1枚ずつを他の艦に習得させるときちんと発動し、効果を発揮します。
以下の構成の空母がいたとします。
これは無駄のない構成でしょうか?
正解は✕です。これは無駄のある構成です。
僻遠からの重爆などの射程外発艦戦技は、1つの艦に2枚以上習得させても1枚しか発動しません。
つまり、2枚以上習得させるのは完全に無駄ということになります。
以下の構成の戦艦がいたとします。
これは無駄のない構成でしょうか?(戦技重複の面だけでお考えください)
正解は◯。
この構成は無駄がありません。
砲撃ダメージはもちろん、火力の%UPと固定値のUPは別のものとして扱われるので、きちんと意味のあるものとなっています。
以下のような構成の戦艦がいます。
さて、これは無駄のない組み合わせでしょうか?(戦技重複の面だけでお考えください)
正解は✕。この構成は無駄があります。
再行動は1ターンの間に1回のみ、つまり1ターン中に行動は最高でも2回しかできないので、上のようにいくら再行動戦技を重ねても意味はありません。
その他の再行動戦技も重複しないので、覚えておきましょう。
以下の構成の戦艦がいたとします。
さて、これは無駄のない構成でしょうか?
正解は✕です。
これは無駄のある構成です。
ダメージカットの効果は重複しないので、この場合は最もカット効果の高い流麗なる巡洋のみが適用され、全体雷撃カットは40%のみになります。
ここでは主に戦技の重複について説明しましたが、熟練なる整備や誓願の船出などの「同じ艦で2つ以上発動しない」系の戦技にも注意が必要です。
ただ殆どの場合、戦技説明文に「この戦技は同じ艦で複数発動しない」旨の表記がありますので、よく読んで戦技習得を行ってください。
いかがでしたでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
2019年前半頃から蒼焔の艦隊やってます。
イベントや海域の攻略情報、艦艇紹介、検証など、不定期で色々やっています。
宜しくお願い致します。
Twitter @Murakami_main
しません!
「兵装不良」っていう状態異常で3回攻撃回数が減るので、状態異常は重複せず重複しません。
ただ、似たような状態異常の「整備不良」とは重複します。同時に効果を発動させた場合、合わせて4回攻撃回数が減ることになります。